“白木造”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しらきづく50.0%
しらきつく25.0%
しろきづくり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平素は余りに単白たんぱくで色彩の乏しきに苦しむ白木造しらきづくりの家屋や居室全体も、かえってそのために一種いうべからざる明い軽い快感を起させる。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
見れば、白木造しらきつくりのささやかな家の中に自分は寝ているのでした。枕もとには一人の気高けだかい人が座っていました。まっ白な服装ふくそうをし、頭に白布を巻いた、年齢としのほどはわからない人でした。
手品師 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
神代かみよから昼も薄暗い中を、ちらちらと流れまする五十鈴川を真中まんなかに、神路山がつつみまして、いつもしずかに、神風がここから吹きます、ここに白木造しろきづくりの尊いお宮がござりまする。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)