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『雪解』
ふりがな文庫
『
雪解
(
ゆきどけ
)
』
兼太郎は点滴の音に目をさました。そして油じみた坊主枕から半白の頭を擡げて不思議そうにちょっと耳を澄した。 枕元に一間の出窓がある。その雨戸の割目から日の光が磨硝子の障子に幾筋も細く糸のようにさし込んでいる。兼太郎は雨だれの響は雨が降っている …
著者
永井荷風
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「明星」1922(大正11)年3~4月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約30分(500文字/分)
朗読目安時間
約50分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
空
(
あき
)
母
(
おっか
)
通
(
どおり
)
事
(
こた
)
扱
(
あつかい
)
蓄
(
たま
)
通
(
とおり
)
連
(
づれ
)
供
(
ども
)
尽
(
つき
)
湯冷
(
ゆざめ
)
汁
(
つけ
)
照
(
てる
)
盛
(
さかり
)
明
(
あかる
)
恐
(
おそれ
)
御酒
(
おさけ
)
寒
(
さむさ
)
寂
(
しん
)
合
(
あわ
)
出
(
いで
)
倒
(
さかさ
)
他
(
よそ
)
丈
(
せい
)
乃公
(
おいら
)
一日
(
いちんち
)
飛
(
とば
)
深
(
ふ
)
上
(
あが
)
憂
(
うれい
)
先
(
せん
)
岡目
(
よそめ
)
気
(
げ
)
家
(
や
)
楽
(
らく
)
目付
(
めつ
)
婆
(
ばばあ
)
厠
(
はばかり
)
献
(
けん
)
向
(
むこう
)
来
(
こ
)
玩具
(
がんぐ
)
諦
(
あきらめ
)
頓着
(
とんちゃく
)
翌日
(
あくるひ
)
忽
(
たちまち
)
御覧
(
ごらん
)
後
(
のち
)
建込
(
たちこ
)
庇
(
ひさし
)
幾筋
(
いくすじ
)
拭
(
ぬぐ
)
掛直
(
かけなお
)
崩落
(
ぼうらく
)
駈
(
かけ
)
虞
(
おそれ
)
磨
(
と
)
小作
(
こづくり
)
撫
(
なで
)
寝過
(
ねすご
)
着痩
(
きやせ
)
容貌
(
きりょう
)
方
(
ほう
)
一間
(
いっけん
)
明日
(
あした
)
姉
(
あね
)
見詰
(
みつめ
)
好
(
よ
)
覚
(
おぼ
)
大半
(
あらかた
)
角
(
かど
)
晩
(
おそ
)
痩立
(
やせだち
)
有合
(
ありあ
)
身構
(
みがまえ
)
溝
(
どぶ
)
澄
(
すま
)
雪解
(
ゆきどけ
)
余沫
(
しぶき
)
濡
(
ぬれ
)
水口
(
みずぐち
)
残
(
のこり
)
此方
(
こなた
)
鈴
(
りん
)
風俗
(
なり
)
此度
(
こんど
)
一足
(
いっそく
)
父
(
とっ
)
匂
(
におい
)
午後
(
ひるすぎ
)
爺
(
じじい
)
框
(
がまち
)
辺
(
へん
)
丹
(
たん
)
吉川
(
よしかわ
)
界隈
(
かいわい
)
箱根
(
はこね
)
箪笥
(
たんす
)
濡
(
ぬ
)
火鉢
(
ひばち
)