“掛直”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かけね75.0%
かけなお25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さればこそひとたびたるはおどろかれふたゝたるはかしらやましく駿河臺するがだい杏雲堂きやううんだう其頃そのころ腦病患者なうびやうくわんじやおほかりしことひとつに此娘このむすめ原因もととは商人あきうどのする掛直かけねなるべけれどかく其美そのびあらそはれず
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
又売物の掛直かけね同様にして、斯くまでに厳しくいましめたらば少しは注意する者もあらんなど、浅墓あさはかなる教訓なればれまでのことなれども、真実真面目まじめに古礼を守らしめんとするに於ては
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
物干竿を掛直かけなおしたかみさんは有合ありあ雑布ぞうきんで赤ぎれのした足の裏をき拭き此度こんどは遠慮なくがらりと襖を明けて顔を出した。眉毛まゆげの薄い目尻の下った平顔ひらがおの年は三十二、三。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)