“平顔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひらがお50.0%
ひらがほ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
物干竿を掛直かけなおしたかみさんは有合ありあ雑布ぞうきんで赤ぎれのした足の裏をき拭き此度こんどは遠慮なくがらりと襖を明けて顔を出した。眉毛まゆげの薄い目尻の下った平顔ひらがおの年は三十二、三。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その、暗く涼しい座敷の真只中に、昏々と前後不覚に寝入つてゐる栄之丞の、わかく青白く美しい平顔ひらがほが、春信ゑがくお小姓のやうなしどけない寝姿が、また、マザ/\と目に見えて来た。
吉原百人斬り (新字旧仮名) / 正岡容(著)