“平家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひらや65.4%
へいけ34.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこはにぎやかな広小路の通りから、少し裏へ入ったある路次のなかの小さい平家ひらやで、ついその向う前には男の知合いの家があった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
この広い屋敷の中には、私達の家の外に、同じような草花や木に囲まれた平家ひらやが、円をえがいたようにまだ四軒ほどもならんでいた。
清貧の書 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
そのうち牛若うしわかはだんだんものがわかってました。おとうさんが平家へいけのためにほろぼされたことを人からいて、くやしがってきました。
牛若と弁慶 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
原士はらし衆の詰めているふもとの木戸へ行って、この大変をおらせしようと存じ、急いで、平家へいけの馬場から降りてきたところでございます
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)