“掛蒲団”の読み方と例文
旧字:掛蒲團
読み方割合
かけぶとん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それではまた炬燵でもえたらどうだ、自分も当るからと云って、とうとう掛蒲団に云いつけて、座敷へ運ばした。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「私は今、何事も思いません」と正太は両手を白い掛蒲団の上へ力なげに載せて、大きく成った眼で三吉の方を見た。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
小綺麗なメリンスの掛蒲団をかけて置炬燵にあたりながら気慰みに絽刺しをしていたところと見えて、右手にそれを持っている。私は窓の横からきながら
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)