“夜具蒲団”の読み方と例文
旧字:夜具蒲團
読み方割合
やぐふとん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「次の間にもいません、夜具蒲団やぐふとんはちゃんといま畳んだように、きれいに畳んでありますが、本人はいずれにも見えません」
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
御米は卒然何とも知れない恐怖の念におそわれたごとくに立ち上がったが、ほとんど器械的に、戸棚とだなから夜具蒲団やぐふとんを取り出して、夫の云いつけ通り床を延べ始めた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
顔を磨きたいと思ったら料理法を研究して食物で色を白くするがよい。西洋人は滅多めったに入浴せんけれども毎日襯衣はだぎを取かえたり、夜具蒲団やぐふとんのシーツをとりかえるからあかが身につかない。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)