“羽根蒲団”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
クッション57.1%
はねぶとん42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも、そうした疑問を抱きながらも、寝台ベッド羽根蒲団クッションは、相変らずふくふくとして柔らかく、まどかな夢を結ぶには、好適この上もありません。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
屍体は鄭重ていちょうに取り扱われているらしく、函の中は浮出し模様の高貴な白綸子しろりんず風の絹をもって、羽根蒲団クッションのように柔らかく全面に内貼りがしてあった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
弱るところを、呼吸いきもつかせず、三刀みかたな四刀よかたなさし通したので、弱果よわりはてて鷲が仰向あおむけに大地に伏す、伏しつつ仰向けにひるがえる腹に乗つて、やわらか羽根蒲団はねぶとんに包まれたやうに、ふはふはと落ちた。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
羽根蒲団はねぶとんなんかに寝て(医者がだぜ!)それで夜中に患者のために起きて行く……ところが、三年もたつと、君は患者のために起きるようなことはなくなるよ……ちょっ、いまいましい