“絽刺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろさ33.3%
ろざ33.3%
ろざし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小綺麗こぎれいなメリンスの掛蒲団かけぶとんをかけて置炬燵おきごたつにあたりながら気慰みに絽刺ろさしをしていたところと見えて、右手にそれを持っている。私は窓の横からのぞきながら
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
信子は気のない返事をしながら、夫の襟飾の絽刺ろざしをしてゐた。すると夫は意外な位執拗に、「その襟飾にしてもさ、買ふ方がかへつて安くつくぢやないか。」
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
あの方は御自分で実に上手にいろんな絽刺ろざしをされるんですからねえ! お手製の財布を見せて貰いましたがね、あんなに巧く刺繍ぬいの出来る人は、御婦人がたにも滅多にありませんよ。