小作こづくり)” の例文
と云うから、好加減いいかげんに御辞儀をして、あとからいて行った。小作こづくりな婆さんで、後姿の華奢きゃしゃな割合には、ぴんぴんねるように活溌かっぱつな歩き方をする。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
旅籠町はたごちょうへ遂に妾宅まで買ってやった沢次さわじほかに、日本橋にほんばしにも浅草にも月々きまって世話をした女があったが、いずれも着痩きやせのする小作こづくりな女であった。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
独逸ドイツの人は男も女も牛の様に大きくふとつて一般に赤面あかづらをして居る。巴里パリイ倫敦ロンドンでは自分達と同じ背丈の、小作こづくりな、きやしやな人間の方が多いのに、此処ここではどの男もどの女も仰いで見ねばならない。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
小作こづくりな体の様子がいかにも好いと思った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)