“旅籠町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はたごちょう76.9%
はたごまち23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旅籠町はたごちょうへ遂に妾宅まで買ってやった沢次さわじほかに、日本橋にほんばしにも浅草にも月々きまって世話をした女があったが、いずれも着痩きやせのする小作こづくりな女であった。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
住居を出た柿崎六郎兵衛は、旅籠町はたごちょうまでまっすぐにゆき、二丁目を右へ曲って、西福寺という寺へはいった。
その時旅籠町はたごまちとおりの方から、同じこの小路を抜けようとして、薄暗い中に入って来たのは、一にんの美少年。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つゝみ脊負しょってわず旅籠町はたごまちを歩いたぐらいでは何程の事も有りませんで、此の頃は萬助の世話で瞽女町ごぜまちきますが、旅籠屋も有りますから些とは商いも、瞽女町だけにまア小間物は売れますが
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)