“旅籠銭”の読み方と例文
読み方割合
はたごせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
理由わけたゞしてみると、あの僧侶ばうずが道筋の宿屋々々で、旅籠銭はたごせんの代りに、その書を置いて往つたといふ事が判つた。
「なんの、遍路の者はお互いでございます。草鞋わらじえや旅籠銭はたごせんは大丈夫ですか」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小田原をったものは三島にとまり、三島を発った者は小田原に泊ることになるので、東海道を草鞋であるくものは、否が応でもこの二つの駅に幾らかの旅籠銭はたごせんを払って行かなければならなかった。
半七捕物帳:14 山祝いの夜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)