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旅籠銭
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はたごせん
ふりがな文庫
“
旅籠銭
(
はたごせん
)” の例文
理由
(
わけ
)
を
質
(
たゞ
)
してみると、あの
僧侶
(
ばうず
)
が道筋の宿屋々々で、
旅籠銭
(
はたごせん
)
の代りに、その書を置いて往つたといふ事が判つた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「なんの、遍路の者はお互いでございます。
草鞋
(
わらじ
)
の
代
(
か
)
えや
旅籠銭
(
はたごせん
)
は大丈夫ですか」
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
小田原を
発
(
た
)
ったものは三島にとまり、三島を発った者は小田原に泊ることになるので、東海道を草鞋であるくものは、否が応でもこの二つの駅に幾らかの
旅籠銭
(
はたごせん
)
を払って行かなければならなかった。
半七捕物帳:14 山祝いの夜
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
筑波
(
つくば
)
の脱走者、浮浪の徒というふうに、世間の風評のみを
真
(
ま
)
に受けた地方人民の中には、実際に浪士の一行を迎えて見て
旅籠銭
(
はたごせん
)
一人前弁当用共にお定めの二百五十文ずつ払って通るのを意外とした。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
持ちあわせの
小遣
(
こづか
)
いも尽きて、もう一晩の
旅籠銭
(
はたごせん
)
さえなくなったため、まだヨロつく足をこらえ、時々、渋るように痛む腹をおさえて、青い顔をしながら宿を出た姿は、笑止でもあるが
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「だからといって、もっと滅茶苦茶にしていいという法はない。江戸へ着くまでのあいだに、よく考えておくがいいよ。……なあに、途中の
小遣
(
こづか
)
いや
旅籠銭
(
はたごせん
)
ぐらいは、何も返してくれとは、いいはしないから」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
旅
常用漢字
小3
部首:⽅
10画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
銭
常用漢字
小6
部首:⾦
14画
“旅籠”で始まる語句
旅籠
旅籠屋
旅籠町
旅籠代
旅籠賃
旅籠宿
旅籠頼
旅籠料
旅籠住居
旅籠生活