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旅籠町
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はたごちょう
ふりがな文庫
“
旅籠町
(
はたごちょう
)” の例文
旅籠町
(
はたごちょう
)
へ遂に妾宅まで買ってやった
沢次
(
さわじ
)
の
外
(
ほか
)
に、
日本橋
(
にほんばし
)
にも浅草にも月々きまって世話をした女があったが、いずれも
着痩
(
きやせ
)
のする
小作
(
こづくり
)
な女であった。
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
住居を出た柿崎六郎兵衛は、
旅籠町
(
はたごちょう
)
までまっすぐにゆき、二丁目を右へ曲って、西福寺という寺へはいった。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
曲者はそれにも関わらず、人間離れのした軽捷さで、路地から路地へ、真一文字に
旅籠町
(
はたごちょう
)
の方へ飛びます。
銭形平次捕物控:068 辻斬綺談
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
幌が深いので、車外へは転げ出さなかったが、ともかくもはっと思う間にわたしの体は横倒しになっていた。二、三丁さきの
旅籠町
(
はたごちょう
)
辺の往来のまんなかに落雷したのである。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ドコドコドンドン、ヒュウヒョロヒョロと、朝ごとに角兵衛獅子の
囃子
(
はやし
)
がその柳原お馬場の近くの
旅籠町
(
はたごちょう
)
からわびしく流れだして、西に東に江戸一円へ散らばっていくのでした。
右門捕物帖:33 死人ぶろ
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
▼ もっと見る
就
(
つ
)
いては、孝助殿は旅へ
行
(
ゆ
)
かれる事を承わったが、
未
(
ま
)
だ急には立ちはせまいのう、私が少し思う事があるから、
明日
(
あす
)
昼飯
(
ひるめし
)
を喰って、それから
八
(
や
)
ツ前後に神田の
旅籠町
(
はたごちょう
)
へ
行
(
ゆ
)
きなさい
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
大丸のまむこうに、大丸出入りの菓子や「かめや」あり、
旅籠町
(
はたごちょう
)
通りに大丸とならんで大丸の
糸店
(
いとだな
)
と扇店があり、「みすや針店」のとなりが森田清翁という、これも出入りの菓子や。
旧聞日本橋:05 大丸呉服店
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
梅雨の一日、枕山は横山湖山と共に竹内雲濤が
海棠詩屋
(
かいどうしおく
)
と称した神田
旅籠町
(
はたごちょう
)
の家に
往
(
ゆ
)
きその詩会に列席した。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
神田
(
かんだ
)
旅籠町
(
はたごちょう
)
の安宿八文字屋に泊まり込んでいることがわかりました。
右門捕物帖:30 闇男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
八五郎のガラッ八が、
旅籠町
(
はたごちょう
)
の泉屋へ行ったのは、
酉刻
(
むつ
)
(午後六時)少し過ぎ。利助の子分は五六人、
平右衛門町
(
へいえもんちょう
)
の隠居泉屋と、旅籠町の泉屋の本家に別れて、左右前後から目を配っておりました。
銭形平次捕物控:046 双生児の呪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
目ざしたのは、柳原お馬場に近い神田の
旅籠町
(
はたごちょう
)
です。
右門捕物帖:33 死人ぶろ
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
旅
常用漢字
小3
部首:⽅
10画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
町
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“旅籠”で始まる語句
旅籠
旅籠屋
旅籠代
旅籠賃
旅籠銭
旅籠宿
旅籠頼
旅籠料
旅籠住居
旅籠生活