“こがら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コガラ
語句割合
小柄43.5%
木枯22.4%
小雀10.6%
子柄5.9%
小躯4.7%
児柄3.5%
娘柄2.4%
小兵2.4%
子抦1.2%
容貌1.2%
小体1.2%
小體1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
娘は小柄こがらからだではあるが、健康そうで、縹緻もゆい子より一段とたちまさっていた。実科女学校中退、年もゆい子より二つ若かった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
カラカラッと、くう木枯こがらしと聞こえたのは、逃げるはずみに、その男が竹の束につかッて鳴ったひびきで
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小雀こがららしい鳥がスイースイーと葦五位あしごいのようなかすかな細い声で鳴き交わすのが、妙に寂しいので、何だかあたりが見廻されてならなかった。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
小博奕が出来るから此処こゝに居るのだが、おめえ子柄こがらはよし、今の若気わかぎでこんな片田舎へ来て、儲かるどころか苦労するな、ちっとは訳があって来たろうが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それで相手あいての顔は見ないで、月をあおいだ目元は其丸顔に適好ふさわしく、品の好い愛嬌のある小躯こがらの女である。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
おっ母さんも顔をくもらせて、お兼ちゃんは児柄こがらがいいから、もしや人攫ひとさらいにでも連れて行かれたのではあるまいかと言った。そんなことかも知れねえと、お父さんも溜息をついていた。
異妖編 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
られる物はなし、戸締りはして置かないから、店から用があって来たのかしらと、ひょいと見ると、どうつかまつり……床屋の妹というのはちょいと娘柄こがらうございましたけれど
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
磯山清吉いそやませいきちと云う下僚したやくわか小兵こがらな男であった。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
一寸子抦こがらい愛敬のあると云うので、大層師匠の気に入り、其のうちに手少なだから私のうちに居て手伝ってと云うと、新吉も伯父の処に居るよりは
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大業おおぎょうな事を云うから、小瀧も此の茂之助を金の有る人と思いますと、容貌こがらも余り悪くはなし、年齢としは三十三で温和おとなしやかな人ゆえ、此の人にすがり付けば私の身の上も何うか成るだろうと云うと
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それにつづいては小体こがらな、元気げんきな、頤鬚あごひげとがった、かみくろいネグルじんのようにちぢれた、すこしも落着おちつかぬ老人ろうじん
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
それつゞいては小體こがらな、元氣げんきな、※鬚あごひげとがつた、かみくろいネグルじんのやうにちゞれた、すこしも落着おちつかぬ老人らうじん
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)