“おもばせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
容貌83.3%
面貌16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男らしい威厳を帯びた其容貌おもばせのうちには、何処となく暗い苦痛の影もあつて、壮烈な最後の光景ありさま可傷いたましく想像させる。見る人は皆な心を動された。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
自然おのづ外部そとに表れる苦悶の情は、頬の色の若々しさに交つて、一層その男らしい容貌おもばせ沈欝ちんうつにして見せたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
その排置の如きは、一に聽者讀者の空想にゆだぬ。是に於いてや、我が説く所の唯一の全景は、人々の心鏡に映じて千樣萬態窮極することなし。かつ人をして面貌おもばせを語らしめて聽け。