“小躯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こがら50.0%
しょうく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
銀子はでっくりした小躯こがらだが、この二三年めきめきふとって、十五貫もあるので、ぶらぶら歩くのは好きでなかった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それで相手あいての顔は見ないで、月をあおいだ目元は其丸顔に適好ふさわしく、品の好い愛嬌のある小躯こがらの女である。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
と、その短身小躯しょうくな風采と、それに似ない大胆不敵ぶりとを、怪訝いぶかり合ってざわめいているもののようであった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その俊敏な小躯しょうくを、或いは軒の下、天水桶の蔭、辻の向う前、ひらりひらりと泳いで渡る机竜之助の如く、戸の透間から幻となって立ち出づる妖術(?)こそ知らないが、米友としても
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)