“怪訝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けげん75.9%
いぶか10.3%
おか3.4%
かいが2.8%
くわいが2.2%
けゞん1.3%
いぶかし1.3%
おかし0.9%
あやしみ0.6%
いぶ0.6%
あや0.3%
いぶかり0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「無い?」わざと怪訝な顏をして、「望みの竹生島も見せてやつたし、京都、大阪、須磨や奈良へも連れてツてやつたぢやないか?」
泡鳴五部作:01 発展 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
とつぜん、馬上の者が、土にぽんと音をさせて降り立ったので、それには主従も、何事かと、怪訝りを持たないわけにゆかなかった。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
怪訝しいと思って、なおも接近しながらよくよく見ると、その袋の山みたようなものは皆、手足の生えた人間の死骸であった。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そ人種または時代を異にせる芸術に接して能くその性質を明かにせんと欲すればづそのものに密接して怪訝の念を去らしむるにあり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
智識と経験とが相敵視し、妄想と実想とが相争戦する少年の頃に、浮世を怪訝し、厭嫌するの情起り易きは至当の理なりと言ふ可し。
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
『おで、そんなら!』と女王樣聲高されました。ちやんは其行列はつたものゝ、これからうするかと大層怪訝がつてました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
そして、何の縁故で覚明がここにいるのか、御方の怪訝い行状、あれやこれや、考えれば考えるほど不思議な疑念に包まれてしまった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
授業にって、読出した処が、怪訝い。消火器の説明がしてある、火事に対する種々の設備のな。
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
我はいたくおどろきて身をめぐらし、善きヴィルジリオにむかへるに、我に劣らざる怪訝を顏にあらはせる外答へなかりき 五五—五七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
怪訝かしそうに問い直してくる。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ウムウム。しかし彼奴はコンナ無茶な事を決してせぬ奴じゃったが……それに物を一つも盗っておらんところが怪訝しいでナ」
S岬西洋婦人絞殺事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その動かざる事山のごとく、その形もまた巨山のごとき黒き物なり、大氷山か? 大氷山か? あらず、大氷山ならば白きはずなり、余は怪訝にたえず、眼を皿のようにして見詰めしが
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)