怪訝あや)” の例文
「ウムウム。しかし彼奴きゃつはコンナ無茶な事を決してせぬ奴じゃったが……それに物を一つも盗っておらんところが怪訝あやしいでナ」
S岬西洋婦人絞殺事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
……のみならずその昨夜というのは陰暦二十九日の暗夜で、月なんぞは出なかった筈なのに、白昼のような満月が光っていたというのがすこぶ怪訝あやしい。
S岬西洋婦人絞殺事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)