怪訝けゞん)” の例文
『おで、そんなら!』と女王樣ぢよわうさま聲高こわだかまをされました。あいちやんは其行列そのぎやうれつくははつたものゝ、これからうすることかと大層たいさう怪訝けゞんがつてました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
怪訝けゞん容子ようすをしてとほざかつて與吉よきち落葉おちばしてしばらくすぶらした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
岩吉にはまだ言葉の意味が分りませんから、怪訝けゞんな顔をして
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
多勢おほぜいのものはのこらず言下ごんかに、ねずみ中心まんなかにしておほきなつくつてすわりました。あいちやんは怪訝けゞんかほしながらはなさずました、でも早速さつそく乾燥かわかさなければ屹度きつとわる風邪かぜくとおもひましたから。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
友之助は怪訝けゞん面持おももちにて
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)