“くわいが”の漢字の書き方と例文
語句割合
怪訝100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時の怪訝くわいがと同情とを一つにしたやうな心もちは、いまだに忘れようとしても、忘れる事が出来ない。
手巾 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
お上さんは怪訝くわいがの目をみはつて聞いてゐた。そしてわたくしの語を解せざることやゝ久しかつた。無理は無い。かくの如き熱閙場裏ねつたうぢやうりに此の如き間言語かんげんぎよろうしてゐるのだから。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
全体の正面は開けた窓の硝子ガラスに日光がさして光つてゐる。この二つの密閉した窓丈が暗い。なぜだらうか。己が怪訝くわいがの念を禁じ得ずして立つてゐると、己の肩の上に誰やらの手が置かれた。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)