“いぶかし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不審68.0%
怪訝16.0%
8.0%
可訝4.0%
4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其顏そのかほ不審いぶかしげにあふぎて、姉樣人形ねえさまにんぎやうくださるか、げまするとわづかにうなづ令孃ひめ甚之助じんのすけうれしくたちあがつて、つたつた。
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「幌骨と兜?」と熊城は怪訝いぶかしそうに何度となく繰り返すのだったが、法水は無雑作に結論を云った。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
いぶかしげに尋ぬるを、小松殿は打見やりて、はら/\と涙を流し
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
あるじは貫一が全濡づぶぬれの姿よりも、更に可訝いぶかしきその気色けしきに目留めて、問はでも椿事ちんじの有りしを疑はざりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そこで今度の深山という女じゃが、誠にいぶかしい呼吸法を再々致して見せるでの。どうやらお気の毒にも本条殿は復も妖怪に憑かれたらしい
高島異誌 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)