“全濡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ずぶぬれ25.0%
づぶぬれ25.0%
びしよぬれ25.0%
びつしより25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一体ならば迎ひなど受けずとも此天変を知らず顔では済まぬ汝が出ても来ぬとは余(あんま)りな大勇、汝の御蔭で険難(けんのん)な使を吩咐かり、忌〻しい此瘤を見て呉れ、笠は吹き攫はれる全濡(ずぶぬれ)にはなる
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
主(あるじ)は貫一が全濡(づぶぬれ)の姿よりも、更に可訝(いぶかし)きその気色(けしき)に目留めて、問はでも椿事(ちんじ)の有りしを疑はざりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
岸(きし)の上(うへ)に集(あつ)まつた一隊(たい)は、それこそ滑稽(こつけい)で觀物(みもの)でした——鳥(とり)の諸羽(もろは)は泥塗(どろまみ)れに、動物(けもの)は毛皮(もうひ)と毛皮(もうひ)と膠着(くツつ)かんばかりに全濡(びしよぬれ)になり、雫(しづく)がたら/\落(お)ちるので體(からだ)を横(よこ)に捩(ひね)つて
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
『あゝ、何故(なぜ)此樣(こん)な不運(ふうん)に出逢(であ)つたのであらう。』と私(わたくし)は昨夜(さくや)海(うみ)に浸(ひた)つて、全濡(びつしより)になつた儘(まゝ)、黎明(あかつき)の風(かぜ)に寒(さむ)相(さう)に慄(ふる)へて居(を)る、日出雄少年(ひでをせうねん)をば膝(ひざ)に抱上(いだきあ)げ、今(いま)しも、太陽(たいやう)が暫時(しばし)浮雲(うきぐも)に隱(かく)れて