“全貌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜんぼう85.2%
ぜんばう14.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども読者である我々はそれで充分納得して、その微細なニュアンスからピエルの全貌ぜんぼうを歴々と想像しながら読了してしまう。
大将としてはまたそれを話し出した時に秘密の全貌ぜんぼうの見られることも願っているのであるから好機は容易に見いだせないのであるらしい。
源氏物語:36 柏木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
事件の全貌ぜんばうは、皆川半之丞の素姓が判りさへすれば、わけもなく見透せるやうな氣がしますが、いくら浪人でも、れつきとした二本差を、證據も何にもなしに縛るわけに行かず
平次の周到さは、たつた二日一夜の間に、早くも事件の全貌ぜんばうを掴んでしまつたのでせう。