全貌ぜんばう)” の例文
事件の全貌ぜんばうは、皆川半之丞の素姓が判りさへすれば、わけもなく見透せるやうな氣がしますが、いくら浪人でも、れつきとした二本差を、證據も何にもなしに縛るわけに行かず
平次の周到さは、たつた二日一夜の間に、早くも事件の全貌ぜんばうを掴んでしまつたのでせう。
事件は次第に、椿三千麿の口から、その全貌ぜんばうを示して來たのです。
お由にも、やうやく事件の全貌ぜんばうが解つた樣子です。