“全體”のいろいろな読み方と例文
新字:全体
読み方割合
ぜんたい83.3%
みんな8.3%
すべて4.2%
みな4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古今集こきんしゆううたは、全體ぜんたいとしてはいけないうたがありますが、短歌たんかはどんなものかとかんがへると、古今集こきんしゆううたがまづあたまうかぶのであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
『ナントお前樣、此地方ここらではハア、今の村長樣の嬶樣でせえ、箪笥が唯三竿——、うんにや全體みんなで三竿でその中の一竿はハア、古い長持だつけがなッす。』
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
されどわが語種かたりぐさなるこの旗が、これに屬する世の王國の全體すべてに亘りて、さきに爲したりし事も後に爲すべかりし事も 八二—八四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
歌の句が片々に混雜こんがらがつて、そゝるやうに耳の底によみがへる。『あの時——』と何やら思出される。それが餘りに近い記憶なので却つて全體みなまで思出されずに消えて了ふ。四邊は靜かだ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)