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ふりがな文庫
“
全體
(
ぜんたい
)” の例文
新字:
全体
古今集
(
こきんしゆう
)
の
歌
(
うた
)
は、
全體
(
ぜんたい
)
としてはいけない
歌
(
うた
)
がありますが、
短歌
(
たんか
)
はどんなものかと
考
(
かんが
)
へると、
古今集
(
こきんしゆう
)
の
歌
(
うた
)
がまづ
頭
(
あたま
)
に
浮
(
うか
)
ぶのであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
昔
(
むかし
)
はそんなに
樹木
(
じゆもく
)
が
生
(
は
)
えてゐたわけでなく、たいていそれらの
塚
(
つか
)
の
上
(
うへ
)
には、
圓
(
まる
)
い
磧石
(
かはらいし
)
を
載
(
の
)
せて、
全體
(
ぜんたい
)
を
蔽
(
おほ
)
うてをつたものでありました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
『
失敬
(
しつけい
)
な!』と、
一言
(
ひとこと
)
※
(
さけ
)
ぶなりドクトルは
窓
(
まど
)
の
方
(
はう
)
に
身
(
み
)
を
退
(
よ
)
け。『
全體
(
ぜんたい
)
貴方々
(
あなたがた
)
は
這麼失敬
(
こんなしつけい
)
な
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
つてゐて、
自分
(
じぶん
)
では
氣
(
き
)
が
着
(
つ
)
かんのですか。』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
凡
(
およ
)
そ
眞
(
しん
)
の
化物
(
ばけもの
)
といふものは、
何處
(
どこ
)
の
部分
(
ぶぶん
)
を
切
(
き
)
り
離
(
はな
)
しても、一
種
(
しゆ
)
異樣
(
いやう
)
な
形相
(
げうさう
)
で、
全體
(
ぜんたい
)
としては
渾然
(
こんぜん
)
一
種
(
しゆ
)
の
纏
(
まと
)
まつた
形
(
かたち
)
を
成
(
な
)
したものでなければならない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
まるで、
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
を
見
(
み
)
るやうに
上
(
うへ
)
も
下
(
した
)
も、すつかり
腐
(
くさ
)
つて
居
(
を
)
りますぞ。
臭
(
くさ
)
いもの
身知
(
みし
)
らずとやら、この
死骸
(
しがい
)
よりは
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
全體
(
ぜんたい
)
の
方
(
はう
)
が
臭氣
(
しうき
)
はひどい。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
▼ もっと見る
全體
(
ぜんたい
)
から
云
(
い
)
つて、
少
(
すくな
)
くとも
從來
(
じゆうらい
)
の四
分
(
ぶん
)
の一の
手數
(
てかず
)
がなくなる
點
(
てん
)
から
見
(
み
)
ても、
前途
(
ぜんと
)
は
非常
(
ひじやう
)
に
有望
(
いうばう
)
な
事業
(
じげふ
)
であると、
小六
(
ころく
)
は
又
(
また
)
安之助
(
やすのすけ
)
の
話
(
はな
)
した
通
(
とほ
)
りを
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
正太
(
しようた
)
は
恐
(
おそ
)
る/\
枕
(
まくら
)
もとへ
寄
(
よ
)
つて、
美登利
(
みどり
)
さん
何
(
ど
)
うしたの
病氣
(
びようき
)
なのか
心持
(
こゝろもち
)
が
惡
(
わる
)
いのか
全體
(
ぜんたい
)
何
(
ど
)
うしたの、と
左
(
さ
)
のみは
摺寄
(
すりよ
)
らず
膝
(
ひざ
)
に
手
(
て
)
を
置
(
お
)
いて
心
(
こゝろ
)
ばかりを
腦
(
なや
)
ますに
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
と、
此
(
この
)
噂
(
うはさ
)
は
早
(
はや
)
くも
軍艦
(
ぐんかん
)
「
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
」の
全體
(
ぜんたい
)
に
傳
(
つたは
)
つたが、
誰
(
た
)
れも
其
(
その
)
本分
(
ほんぶん
)
を
忘
(
わす
)
れて「どれ、どんな
男
(
をとこ
)
だ」などゝ、
我等
(
われら
)
の
側
(
そば
)
に
飛
(
と
)
んで
來
(
く
)
る
樣
(
やう
)
な
不規律
(
ふきりつ
)
な
事
(
こと
)
は
少
(
すこ
)
しも
無
(
な
)
く。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
『
全體
(
ぜんたい
)
杉村君
(
すぎむらくん
)
、
君
(
きみ
)
も
掘
(
ほ
)
る
筈
(
はづ
)
ぢやアなかツたのか』と
水谷氏
(
みづたにし
)
は一
矢
(
し
)
報
(
むく
)
ゐると、
杉村氏
(
すぎむらし
)
は
楚人冠
(
そじんくわん
)
一
流
(
りう
)
の
警句
(
けいく
)
で
受
(
う
)
けて『
出
(
で
)
るなら
掘
(
ほ
)
るが、
出
(
で
)
ないのに
掘
(
ほ
)
つたつて
詰
(
つま
)
らないよ』と
來
(
く
)
る。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
先刻
(
さつき
)
、もしも、
二階
(
にかい
)
の
欄干
(
らんかん
)
で、
思
(
おも
)
ひがけず
目
(
め
)
に
着
(
つ
)
いた
唯
(
たゞ
)
一匹
(
いつぴき
)
がないとすると、
私
(
わたし
)
は
此
(
こ
)
の
幾千萬
(
いくせんまん
)
とも
數
(
すう
)
の
知
(
し
)
れない
赤蜻蛉
(
あかとんぼ
)
のすべてを、
全體
(
ぜんたい
)
を、まるで
知
(
し
)
らないで
了
(
しま
)
つたであらう。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
全體
(
ぜんたい
)
旅
(
たび
)
をしながら
何物
(
なにもの
)
をも
見
(
み
)
ず、
見
(
み
)
ても
何等
(
なんら
)
の
感興
(
かんきよう
)
も
起
(
おこ
)
さず、
起
(
おこ
)
しても
其
(
それ
)
を
折角
(
せつかく
)
の
同伴者
(
つれ
)
と
語
(
かた
)
り
合
(
あつ
)
て
更
(
さら
)
に
興
(
きよう
)
を
増
(
ま
)
すこともしないなら、
初
(
はじ
)
めから
其人
(
そのひと
)
は
旅
(
たび
)
の
面白
(
おもしろ
)
みを
知
(
し
)
らないのだ
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
北海道
(
ほつかいどう
)
の
熊
(
くま
)
は、みんな
羆
(
あかぐま
)
の
種類
(
しゆるい
)
で
内地
(
ないち
)
に
棲
(
す
)
んでゐる
熊
(
くま
)
とは
異
(
ちが
)
ひます。からだ
全體
(
ぜんたい
)
が
黒
(
くろ
)
く
顏
(
かほ
)
だけが
茶色
(
ちやいろ
)
のや、
肩
(
かた
)
から
胸
(
むね
)
に
白
(
しろ
)
い
斑
(
まだら
)
のあるのもゐます。
木登
(
きのぼ
)
りも
水泳
(
みづおよ
)
ぎも
非常
(
ひじよう
)
に
上手
(
じようず
)
です。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
雛罌粟色
(
ひなげしいろ
)
の
薔薇
(
ばら
)
の花、
雛形娘
(
ひながたむすめ
)
の
飾紐
(
かざりひも
)
、
雛罌粟色
(
ひなげしいろ
)
の
薔薇
(
ばら
)
の花、
小
(
ちひ
)
さい
人形
(
にんぎやう
)
のやうに立派なので
兄弟
(
きやうだい
)
の
玩弄
(
おもちや
)
になつてゐる、おまへは
全體
(
ぜんたい
)
愚
(
おろか
)
なのか、
狡
(
こす
)
いのか、
僞善
(
ぎぜん
)
の花よ、
無言
(
むごん
)
の花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
彼等
(
かれら
)
は
殆
(
ほとん
)
ど
冷却
(
れいきやく
)
しようとしつゝある
肉體
(
にくたい
)
の
孰
(
いづ
)
れの
部分
(
ぶぶん
)
かに
失
(
うしな
)
はれんとしてほつちりと
其
(
その
)
俤
(
おもかげ
)
を
止
(
と
)
めて
居
(
ゐ
)
た
青春
(
せいしゆん
)
の
血液
(
けつえき
)
の一
滴
(
てき
)
が
俄
(
にはか
)
に
沸
(
わ
)
いて
彼等
(
かれら
)
の
全體
(
ぜんたい
)
を
支配
(
しはい
)
し
且
(
かつ
)
活動
(
くわつどう
)
せしめたかと
思
(
おも
)
ふやうに
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
即
(
すなは
)
ちその
直徑
(
ちよつけい
)
は
東西
(
とうざい
)
四里
(
より
)
南北
(
なんぼく
)
五里
(
ごり
)
に
及
(
およ
)
び、こゝに
阿蘇
(
あそ
)
一郡
(
いちぐん
)
四萬
(
しまん
)
の
人
(
ひと
)
が
住
(
す
)
まつてゐる。
但
(
たゞ
)
し
噴火
(
ふんか
)
はこの
火口
(
かこう
)
全體
(
ぜんたい
)
から
起
(
おこ
)
つたのではなく、
周圍
(
しゆうい
)
の
土地
(
とち
)
の
陷沒
(
かんぼつ
)
によつて
斯
(
か
)
く
擴
(
ひろ
)
がつたものだといふ。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
種々と申上げたな
全體
(
ぜんたい
)
汝
(
おの
)
れは何と心得居るや汝等夫婦は
貧窮
(
ひんきう
)
に
迫
(
せま
)
りて
困苦
(
こんく
)
するを
愍然
(
ふびん
)
に思ひ是迄此段右衞門が
樣々
(
さま/″\
)
と
見繼
(
みつい
)
で
遣
(
やつ
)
た其恩義を忘れし爰な恩知ずの
大膽者
(
だいたんもの
)
とは
汝
(
おの
)
れがことなり然るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
全體
(
ぜんたい
)
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
人
(
ひと
)
の、
道
(
みち
)
とか
宗教
(
しうけう
)
とか
云
(
い
)
ふものに
對
(
たい
)
する
態度
(
たいど
)
に
三通
(
みとほ
)
りある。
自分
(
じぶん
)
の
職業
(
しよくげふ
)
に
氣
(
き
)
を
取
(
と
)
られて、
唯
(
たゞ
)
營々役々
(
えい/\えき/\
)
と
年月
(
としつき
)
を
送
(
おく
)
つてゐる
人
(
ひと
)
は、
道
(
みち
)
と
云
(
い
)
ふものを
顧
(
かへり
)
みない。これは
讀書人
(
どくしよじん
)
でも
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
である。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
全體
(
ぜんたい
)
月
(
つき
)
に
何々
(
なに/\
)
といふふうに、
頭
(
かしら
)
に
句
(
く
)
を
置
(
お
)
いてゐるために、
幾分
(
いくぶん
)
歌
(
うた
)
が
上調子
(
うはちようし
)
になつてゐるが、
眞底
(
しんそこ
)
にはやはりよいものがあります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
如何
(
いかん
)
となれば、
人間
(
にんげん
)
全體
(
ぜんたい
)
は、
餓
(
うゑ
)
だとか、
寒
(
さむさ
)
だとか、
凌辱
(
はづかし
)
めだとか、
損失
(
そんしつ
)
だとか、
死
(
し
)
に
對
(
たい
)
するハムレツト
的
(
てき
)
の
恐怖
(
おそれ
)
などの
感覺
(
かんかく
)
から
成立
(
なりた
)
つてゐるのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
筆致
(
ひつち
)
の
確
(
たし
)
かな
點
(
てん
)
、
全體
(
ぜんたい
)
が
生
(
い
)
き/\してゐるところ、
實
(
じつ
)
にこれがそんな
古
(
ふる
)
い
一萬年前
(
いちまんねんぜん
)
にも
近
(
ちか
)
い
時代
(
じだい
)
に
出來
(
でき
)
たものであらうかと、
誰
(
たれ
)
も
疑
(
うたが
)
ふのもむりはありません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
二では
謠
(
うたい
)
の「
善知鳥
(
うとう
)
」など、三では「
阿漕
(
あこぎ
)
」、「
鵜飼
(
うがひ
)
」など
其
(
その
)
適例
(
てきれい
)
である。
幽靈
(
ゆうれい
)
は
概
(
がい
)
して
全體
(
ぜんたい
)
の
性質
(
せいしつ
)
が
陰氣
(
いんき
)
で、
凄
(
すご
)
いものである。
相貌
(
さうぼう
)
なども
人間
(
にんげん
)
と
大差
(
たいさ
)
はない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
たゞ
肩
(
かた
)
から
脊筋
(
せすぢ
)
へ
掛
(
か
)
けて
全體
(
ぜんたい
)
に
重苦
(
おもくる
)
しい
樣
(
やう
)
な
感
(
かん
)
じが
新
(
あた
)
らしく
加
(
くは
)
はつた。
御米
(
およね
)
は
何
(
なん
)
でも
精
(
せい
)
を
付
(
つ
)
けなくては
毒
(
どく
)
だといふ
考
(
かんがへ
)
から、
一人
(
ひとり
)
で
起
(
お
)
きて
遲
(
おそ
)
い
午飯
(
ひるはん
)
を
輕
(
かる
)
く
食
(
た
)
べた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
艇
(
てい
)
の
全體
(
ぜんたい
)
は
盡
(
こと/\
)
く
金屬
(
きんぞく
)
を
以
(
もつ
)
て
構成
(
こうせい
)
せられ、
觀外塔
(
くわんぐわいたふ
)
、
上甲板
(
じやうかんぱん
)
、
兩舷側
(
りようげんそく
)
はいふ
迄
(
まで
)
もなく、
舵機室
(
だきしつ
)
、
發射室
(
はつしやしつ
)
、
艇員居室等
(
ていゐんきよしつとう
)
、すべて
一種
(
いつしゆ
)
堅強
(
けんきよう
)
なる
裝甲
(
さうかう
)
をもつて
保護
(
ほご
)
されて
居
(
を
)
る
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
今
(
いま
)
の
零落
(
れいらく
)
を
高見
(
たかみ
)
に
見下
(
みくだ
)
して
全體
(
ぜんたい
)
意氣地
(
いくぢ
)
が
無
(
な
)
さすぎると
言
(
い
)
ひしとか
酷
(
こく
)
と
思
(
おも
)
ふは
心
(
こゝろ
)
がらなり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
鼠色の
白楊
(
はこやなぎ
)
よ、罪ありさうに
顫
(
ふる
)
へてゐる、
全體
(
ぜんたい
)
どんな
打明話
(
うちあけばなし
)
が、その
蒼白
(
あをじろ
)
い葉の上に書いてあつたのだらう、どういふ思出を恐れてゐるのだ、秋の
小逕
(
こみち
)
に棄てられた熱に惱んだ
少女子
(
をとめご
)
よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
この
時
(
とき
)
中央
(
ちゆうおう
)
山脈
(
さんみやく
)
の
斜面
(
しやめん
)
に
沿
(
そ
)
うて
堆積
(
たいせき
)
してゐた
土砂
(
どさ
)
が
全體
(
ぜんたい
)
として
山骨
(
さんこつ
)
を
離
(
はな
)
れ、それが
斜面
(
しやめん
)
を
流
(
なが
)
れ
下
(
くだ
)
る
際
(
さい
)
曲
(
まが
)
り
目
(
め
)
の
所
(
ところ
)
に
於
(
おい
)
て、
雪崩
(
なだ
)
れの
表面
(
ひようめん
)
が
或
(
あるひ
)
は
開
(
ひら
)
いたり、
或
(
あるひ
)
は
閉
(
と
)
ぢたりしたものゝようであるが
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
『
然
(
さ
)
うだ/\、
全體
(
ぜんたい
)
杉村君
(
すぎむらくん
)
は、
我々
(
われ/\
)
の
蠻勇
(
ばんいう
)
を
見
(
み
)
て
驚
(
おどろ
)
いて
了
(
しま
)
つたのだ。
迚
(
とて
)
も
太刀打
(
たちうち
)
が
出來
(
でき
)
ないから、それで
見物
(
けんぶつ
)
へ
廻
(
まは
)
つたのだ。
人間
(
にんげん
)
は
利口
(
りこう
)
に
出來
(
でき
)
てる。
我々
(
われ/\
)
は
馬鹿
(
ばか
)
に
出來
(
でき
)
てるよ』と
水谷氏
(
みづたにし
)
も
言
(
い
)
ふ。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
極
(
ごく
)
内證
(
ないしよう
)
でお前に
進
(
あげ
)
ませうと云ふを城富聞より大いに
喜悦
(
よろこび
)
夫は/\
誠
(
まこと
)
に有がたう御座ると云ば非人共
而
(
して
)
酒手は
何程位
(
どのくらゐ
)
置
(
おい
)
て行のだへ
全體
(
ぜんたい
)
遣
(
やつ
)
てはならぬことだが
己輩
(
おらたち
)
の
寸志
(
こゝろざし
)
で内證で
進
(
あげ
)
るだから其ことを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
だがこの
人
(
ひと
)
の
歌
(
うた
)
全體
(
ぜんたい
)
に、かならずしも
世間
(
せけん
)
でいふようなものばかりでなく、やはり
當時
(
とうじ
)
流行
(
りゆうこう
)
の、はでなこせ/\したものもないではありません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
私
(
わたくし
)
はもう十
年
(
ねん
)
も
前
(
まへ
)
から、さう
申上
(
まをしあ
)
げてゐたのですが、
全體
(
ぜんたい
)
此
(
こ
)
の
病院
(
びやうゐん
)
の
設立
(
たて
)
られたのは、四十
年代
(
ねんだい
)
の
頃
(
ころ
)
でしたが、
其時分
(
そのじぶん
)
は
今日
(
こんにち
)
のやうな
資力
(
しりよく
)
では
無
(
な
)
かつたもので。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其時
(
そのとき
)
、
先刻
(
せんこく
)
の
白色巡洋艦
(
はくしよくじゆんやうかん
)
は
既
(
すで
)
に
吾
(
わ
)
が
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
を
去
(
さ
)
る
事
(
こと
)
一
海里
(
かいり
)
許
(
ばかり
)
の
海上
(
かいじやう
)
に
進
(
すゝ
)
んで
來
(
き
)
たので
船
(
ふね
)
の
全體
(
ぜんたい
)
も
手
(
て
)
に
取
(
と
)
る
如
(
ごと
)
く
見
(
み
)
える、
今
(
いま
)
しも、ふと
其
(
その
)
「ガーフ」の
軍艦旗
(
ぐんかんき
)
を
認
(
みと
)
めた
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「
全體
(
ぜんたい
)
幾何
(
いくら
)
で
賣
(
う
)
つたのです」と
聞
(
き
)
いた。
御米
(
およね
)
は
返事
(
へんじ
)
をする
前
(
まへ
)
に
一寸
(
ちよつと
)
夫
(
をつと
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
全體
(
ぜんたい
)
何
(
なに
)
が
何
(
ど
)
うしたのだらう、
己
(
お
)
れはお
前
(
まへ
)
に
怒
(
おこ
)
られる
事
(
こと
)
はしもしないに、
何
(
なに
)
が
其樣
(
そん
)
なに
腹
(
はら
)
が
立
(
た
)
つの、と
覗
(
のぞ
)
き
込
(
こ
)
んで
途方
(
とはう
)
にくるれば、
美登利
(
みどり
)
は
眼
(
め
)
を
拭
(
ぬぐ
)
ふて
正太
(
しようた
)
さん
私
(
わたし
)
は
怒
(
おこ
)
つて
居
(
ゐ
)
るのでは
有
(
あ
)
りません。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
申立るや一圓
合點
(
がてん
)
の行ぬ事なり其
仔細
(
しさい
)
有ば申すべしと云れしかば吉兵衞答ふる樣右の次第は事
長々
(
なが/\
)
込入候儀にて
全體
(
ぜんたい
)
私しは
京都
(
きやうと
)
下
(
しも
)
四條の生れにして其後丸山安養寺門前に住居致し候砌り一人の男子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
こんな
石器
(
せつき
)
は
一體
(
いつたい
)
何
(
なに
)
に
使用
(
しよう
)
したものであるかといふに、
全體
(
ぜんたい
)
が
槌
(
つち
)
の
役
(
やく
)
にもなり、
尖
(
とが
)
つたところでは
物
(
もの
)
を
突
(
つ
)
き、
角
(
かく
)
ばつたところでは
軟
(
やはら
)
かいものを
切
(
き
)
るといふように、あらゆることに
用
(
もち
)
ひられたのでせう。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
『
全體
(
ぜんたい
)
、
君達
(
きみたち
)
は
品川
(
しながは
)
の
何處
(
どこ
)
だ』
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
全
常用漢字
小3
部首:⼊
6画
體
部首:⾻
23画
“全”で始まる語句
全
全然
全体
全身
全部
全貌
全快
全滅
全速力
全盛