“臭氣”のいろいろな読み方と例文
新字:臭気
読み方割合
にほひ45.5%
しうき36.4%
かざ9.1%
しゆうき9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしはうまれて、おやどもからも、先生せんせいからも、をんなにく臭氣にほひといふことをおしへられたおぼえがない。したがつていまだにらない。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それでの一ちやうはう晝間ひるまめたといふほど、ひどい臭氣しうきが、ころくさつた人間にんげんこゝろのやうに、かぜかれてつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「これから家へ行くと、お酒の臭氣かざがして阿母アはんに知れますよつて、わたへもうちいと歩いて行きますわ。をツさん別れまへう。」
鱧の皮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
ほと/\えられぬ臭氣しゆうきも、たましひも、とうくなるほどで、最早もはやこのくさつたさかなとは一刻いつこく同居どうきよがたく、無限むげんうらみんで、少年せうねん二人ふたりで、沙魚ふか死骸しがいをば海底かいていふかほうむつてしまつた。