“しうき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シウキ
語句割合
臭氣40.0%
週忌20.0%
溲起10.0%
秋葵10.0%
羞愧10.0%
臭気10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
室内しつないはず、廊下らうかはず、にははず、なんともはれぬ臭氣しうきはないて、呼吸いきをするさへくるしいほど
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
あつ饗應もてなしたり又郡奉行伊藤伴右衞門は討首うちくび川崎金右衞門小野寺源兵衞の二人は帶刀たいたう取上領内かまひの由夫々領主へ申付られけりかくて翌年一週忌しうきあたる頃は上臺憑司昌次郎うつせみ伊藤伴右衞門とかの馬丁等まごとうと惡人たりとも刀下たうかおにとなりしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
菓子種はふつくりと溲起しうきしてゐる。すくつて杓子を持ち上げると、長くを引く。それを焼鍋の上に落して、しゆうと云はせて焼くのである。
宿題は「園中秋草花盛開」で、蘭軒は五絶の体を以て、紫苑、秋海棠、葒児こうじ鴨跖草あふせきさう玉簪花ぎよくさんくわ地楡ちゆ沙参さじん野菊やきく秋葵しうきの諸花を詠じた。席上課題は「柬友人約中秋飲」で、蘭軒に七絶一があつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
のみならず姿色もない訣ではない。「瑩然えいぜんとして裸立す、羞愧しうきの状、殆ど堪ふ可からず。」気を負うたは直ちに進んで彼等の無状を叱りつけた。
鴉片 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
堀割ほりわり丁度ちやうど真昼まひる引汐ひきしほ真黒まつくろきたない泥土でいどそこを見せてゐる上に、四月のあたゝかい日光に照付てりつけられて、溝泥どぶどろ臭気しうきさかんに発散してる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)