“臭味”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くさみ66.7%
しゅうみ16.7%
しうみ5.6%
におい5.6%
メツツヘン5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
素敵に美味うまい上に、素敵に臭味くさみをもつてゐる果物で、一度でもあの臭味をいだが最期、一生懸つたつて、それが忘れられる物ではない。
それがためか、電車開通して街路の面目一新したにかかわらず、今以て何処どことなく駅路の臭味しゅうみが去りやらぬような心持がする。
ウフイツチ邸に劣らぬ多数の名幅ををさめた中にラフワエルとチチアノの傑作が最も多く、就中なかんづく予はラフワエルの円形の中に描いたマドンナががうも宗教臭味しうみを帯びず
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
第三に、この兇行は元来、計劃的のものらしい臭味においがして仕様がない。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それは、顔は微笑してゐながら、手は手巾を二つに裂くと云ふ、二重の演技であつた、それを我等は今、臭味メツツヘンと名づける。……
手巾 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)