“臭骸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうがい66.7%
しうがい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「命が惜しくば、その方どもも天上皇帝に御詫おわび申せ。さもない時は立ちどころに、護法百万の聖衆しょうじゅたちは、その方どもの臭骸しゅうがい段々壊だんだんえに致そうぞよ。」と、いかずちのようによばわります。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
春秋しゅんじゅうに指を折り尽して、白頭はくとう呻吟しんぎんするのといえども、一生を回顧して、閲歴の波動を順次に点検し来るとき、かつては微光の臭骸しゅうがいれて、われを忘れし、拍手はくしゅきょうび起す事が出来よう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
射る矢も此処ここにたちがたき身の、はて臭骸しうがいを野山にさらして、父が末路の哀れやまなぶらん、さらずば悪名を路傍につたへて、腰に鎖のあさましき世や送るらん、さても心の奥にひそまりし優しさは
琴の音 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)