臭骸しゅうがい)” の例文
「命が惜しくば、その方どもも天上皇帝に御詫おわび申せ。さもない時は立ちどころに、護法百万の聖衆しょうじゅたちは、その方どもの臭骸しゅうがい段々壊だんだんえに致そうぞよ。」と、いかずちのようによばわります。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
春秋しゅんじゅうに指を折り尽して、白頭はくとう呻吟しんぎんするのといえども、一生を回顧して、閲歴の波動を順次に点検し来るとき、かつては微光の臭骸しゅうがいれて、われを忘れし、拍手はくしゅきょうび起す事が出来よう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)