いぶかし)” の例文
下女が三人前の膳を持出もちだし、二人分をやや上座かみくらえ、残りの膳をその男の前へなおした、男も不思議に思い、一人の客に三人前の膳を出すのは如何どういう訳だと聞くと、下女はいぶかしげに三人のお客様ゆえ
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
いぶかしげに尋ぬるを、小松殿は打見やりて、はら/\と涙を流し
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)