南極の怪事なんきょくのかいじ
この怪異なる物語をなすにつき、読者諸君にあらかじめ記憶してもらわねばならぬ二つの事がある。その一は近頃ヨーロッパのある学者仲間で、地球の果に何か秘密でも見出さんとするごとく、幾度の失敗にも懲りず、しきりに南極探検船を出しておる事。その二は、 …
作品に特徴的な語句
こうり 失敗しまっ 狼狽ふた 怪訝いぶかり げん おおい 怪異ミラクルス 聳立そばた 何人なにびと せつ かわ 華麗うるわ ゆるや ばく 航海こうろ 話声わせい くず 妹娘いもうとむすめ 巖石いわ 巨浪おおなみ 帆船ほまえせん 海苔こけ むな 何故なにゆえ 光線ひかり 叫声きょうせい あっ 執拗しつこ 少時しばし たび 微見ほのみ 心付こころづ こわ もち ひっさ 檣桁ほげた 欄干てすり 此方こなた 波濤なみ 漸々ぜんぜん 火焔ほのお 瓶中びんちゅう まなこ 端舟ボート ふなべり 衣袋かくし おど 跳上おどりあが たい 配下てした 阿父おとう 一個ひとつ くだん ひかり しの 凍死こごえし 前檣ぜんしょう つるぎ 千尋ちひろ 口栓キルク いな 大檣たいしょう 好奇ものずき 姉娘あねむすめ はら 巖石がんせき 巨山おおやま 巨浪きょろう 巨魁きょかい 幾度いくたび 悽愴せいそう ふる うら 打喜うちよろこ 拾上ひろいあ 振撒ふりま 暗憺あんたん 暴風あらし 末期まつご ほばしら 毛布けっと 気死きし 氷塊ひょうかい 波濤はとう 波間なみま 滾々こんこん 炎々えんえん けむり 燈火ともしび 燦火ホスポラス 独楽こま 現世このよ