“跳上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はねあが63.2%
おどりあが10.5%
とびあが10.5%
はねあ10.5%
をどりあが5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新田は椅子から跳上はねあがった。然しその時、怪鳥は両の翼で彼を押包おしつつみ、新田は喉へ冷たいものが鋭く掴みかかるのを感じたまま椅子と共にのけざまに顛倒てんとうした。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
金魚も水をとりかえてもらって跳上おどりあがっているのであろう。私の鉢のまるっこの子は、大きくなったかしら、背中がはげてきたかしら、目高めだかがつッつきゃしないかしら——
と絶叫しながら舞台へ跳上とびあがる。続いて——万一の場合を考えて五郎の頼んでおいた私服刑事が二十名ばかり、ばらばらと五郎について舞台へ駈け登ってきた。
劇団「笑う妖魔」 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
米友は小田原提灯をかざしていると、やっぱり土を嗅いでいたムク犬は、急にその巨大な体躯からだ跳上はねあげて、社の左の方から廻って裏手へ飛んで行きました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
車外しやぐわい猛獸まうじうは、る/\うち氣色けしきかわつてた。すきうかゞつたる水兵すいへいは、サツと出口でぐちとびらひらくと、途端とたん稻妻いなづまは、猛然まうぜんをどらして、彼方かなたきし跳上をどりあがる。