“跳返”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はねかえ45.5%
はねかへ45.5%
はねっかえ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし掛蒲団かけぶとん跳返はねかえされたようにすその方に重なり合っているのです。そうしてK自身は向うむきにしているのです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
若旦那わかだんな勃然ぼつぜんとしておこるまいか。あと退じさりに跳返はねかへつた、中戸口なかどぐちから、眞暗まつくらつて躍込をどりこんだが、部屋へやそとふるへるくぎごとくに突立つツたつて、こぶしにぎりながら
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「それにあの迷亭とか、へべれけとか云う奴は、まあ何てえ、頓狂な跳返はねっかえりなんでしょう、伯父の牧山男爵だなんて、あんな顔に男爵の伯父なんざ、有るはずがないと思ったんですもの」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)