“はねあが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
跳上63.2%
刎上36.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親切ごかしや障子の穴の猿どもがぽんぽんと手玉にとられて宙に跳上はねあがるところを見たら、さぞかし胸のすくおもいがするだろう——私は、彼らの話題などには耳もかさず
鬼涙村 (新字新仮名) / 牧野信一(著)
それはそうと……彼はベッドから跳上はねあがると、五六歩進んでテーブルの前にき、緑罫の原稿用紙を一枚取ると、ぶっつけに、やや自棄やけ気味にもなって、次のような題を書いた。
幸福な家庭 (新字新仮名) / 魯迅(著)
けれども、雨漏あまもりにも旅馴たびなれた僧は、押黙って小止おやみを待とうと思ったが、ますます雫は繁くなって、掻巻の裾あたりは、びしょびしょ、刎上はねあがって繁吹しぶきが立ちそう。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
転倒てんどうしても気はたしかで、そんなら、振切っても刎上はねあがったかと言えば、またそうもし得ない、ここへ、」
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)