“拾上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひろいあ66.7%
ひろひあげ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みんな黙ってその後姿を見送っていたが、新田進はふと金森村医の掛けていた椅子の下に、見慣れぬ紙片が落ちているのをみつけて、みながら拾上げた。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
以上はコルテス博士がポルトガルの海岸にて拾上げし、不思議なる瓶中より出でし不思議なる書面なり、記者はもはや多く記さず、賢明なる読者諸君は、なにゆえに近頃ヨーロッパの学者社会より
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
致し切付たれば其者迯行しが跡にせし物あるにより拾上て見れば百兩の金を水引を掛け上書に奉納と書記し有りし事を承まはり候と申立ければ夫にてと女房は其儘歸されたり偖大岡殿智略
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)