“拾読”の読み方と例文
読み方割合
ひろいよみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新聞を拾読ひろいよみしていたお政は眼鏡越しに娘を見遣みやッて、「欠びをして徒然つくねんとしていることはないやアね。本でも出して来てお復習さらいなさい」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
大石が東京新聞を見てしまって、傍にかさねて置いてある、外の新聞二三枚の文学欄だけを拾読ひろいよみをする処へ、さっきの名刺の客が這入ってきた。二十二三の書生風の男である。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
離魂病りこんびょうなんかてえ病気があるもんか、篦棒べらぼうくせえこたア言わねえもんだ、大方支那の小説でも拾読ひろいよみしアがッて、高慢らしい顔しアがるんだろう、と仰しゃるお客様もありましょうが