“拾銭”のいろいろな読み方と例文
旧字:拾錢
読み方割合
じっせん75.0%
じつせん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤シャツは一人ものだが、教頭だけに下宿はとくのむかしに引きはらって立派な玄関げんかんを構えている。家賃は九円五拾銭じっせんだそうだ。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ぼくあたまは、拾銭じっせんあたまだ。ってから、もう四、五にちたったのだけれど、いちばんいいにおいがするだろう……。」と、いってはなしたり、わらったりしていました。
五銭のあたま (新字新仮名) / 小川未明(著)
額を合せて談合の妻は人仕事に指先より血をいだして日に拾銭じつせんの稼ぎも成らず、三之助に聞かするとも甲斐なし、お峯がしゆう白金しろかね台町だいまちに貸長屋の百軒も持ちて、あがり物ばかりに常綺羅じやうきら美々しく
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)