“智略”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちりゃく50.0%
ちりやく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
病躯は重い鎧にも耐えぬほど弱々しかったが、官兵衛孝高とともに、秀吉の双璧そうへきといわれ、智略ちりゃくふくろと恃まれていた彼でもあった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すぐ前にその当人がいることなので、——正直な村重はぎくと色をえざるを得なかった。村重はまったくあわてた。しかし、智略ちりゃく自他ともにゆるす官兵衛はかえってそれを見誤っていた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
致し切付きりつけたれば其者迯行にげゆきしが跡におとせし物あるにより拾上ひろひあげて見れば百兩の金をかみつゝみ水引を掛け上書に奉納と書記かきしるし有りし事を承まはり候と申立ければ夫にてよしと女房は其儘そのまゝ歸されたり偖大岡殿智略ちりやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)