“衣袋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ポケット55.6%
かくし22.2%
ポツケツト11.1%
えぶくろ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、前室の鍵が、被害者の衣袋ポケットの中にしまわれているにもかかわらず、その扉を、いかにして犯人は閉じたのであろうか。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「ホー、怪異ミラクルス! 怪異ミラクルス! 怪異ミラクルス!」と、あたかも一大秘密でも見出せしごとく、すぐさまその黄色い紙を衣袋かくしに押し込み、物をも云わず、岬の上の別荘めざして駆け出した。
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
わたくし何氣なにげなく衣袋ポツケツトさぐつて、双眼鏡さうがんきやう取出とりいだし、あはせてほよくその甲板かんぱん工合ぐあひやうとする、丁度ちやうど此時このとき先方むかふふねでも、一個ひとり船員せんゐんらしいをとこ
いや、まだせないものが、それに添えてある三衣袋えぶくろの中にあった。阿州普化宗院派僧あしゅうふけしゅういんはそうの印可を焼印やきいんした往来手形である。それは、身をつつんでのがれろといわんばかりな品である。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)