“凍死”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こごえし21.4%
こゞえし14.3%
こゞえしな14.3%
こごえじに14.3%
とうし14.3%
こゞえしゝ7.1%
こゞえしぬ7.1%
こゞえじ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おお、こんなことをしておけば凍死こごえしんでしまう、なんという無慈悲なこと、なんという情けない親」
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ましてや往来ゆきゝの人は通身みうち雪にいられて少時すこしのま半身はんしんゆきうづめられて凍死こゞえしする㕝、まへにもいへるがごとし。
は母のふところにあり、母の袖かしらおほひたればに雪をばふれざるゆゑにや凍死こゞえしなず、両親ふたおや死骸しがいの中にて又こゑをあげてなきけり。
育児院は、ナニ、養生をしてるので、私等わたしどもは九死一生、餓死うえじに凍死こごえじにをしようとする大病人、ちょいとそれ繰廻くりまわしを附けて下すってもかろうと思いましてね。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ロマンティックなのがどこが悪い? 歩いて行きたいと思いながら、歩いて行かないのは意気地いくじなしばかりだ。凍死とうししてもなんでも歩いて見ろ。……」
彼 第二 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
雪中をする人陰嚢いんのう綿わたにてつゝむ事をす、しかせざれば陰嚢いんのうまづこほり精気せいきつくる也。又凍死こゞえしゝたるを湯火たうくわをもつてあたゝむればたすかる事あれども武火つよきひ熱湯あつきゆもちふべからず。
やう/\にしてそらを見る所にいたりしに、谷底の雪中さむさはげしく手足も亀手かゞまり一歩ひとあしもはこびがたく、かくては凍死こゞえしぬべしと心をはげまし猶みちもあるかと百歩はんちやうばかり行たりけん、滝ある所にいたり四方を見るに
雪國のことで、私は幾度かさうした凍死こゞえじにの經驗を聞いて、雪をんな的な感じにうたれたことがある。私の行つてゐた島國では度び度びさうした凍死者を見た。
雪をんな(二) (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)