“こごえし”の漢字の書き方と例文
語句割合
凍死100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おお、こんなことをしておけば凍死こごえしんでしまう、なんという無慈悲なこと、なんという情けない親」
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
余は夢中に船尾より船首に向って走る、火はあたかも余の後を追うよう、見る間に甲板上に燃え拡がれり、もはや行くに処なし、寒気のために凍死こごえしなんとせし余は
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
年始の酒に酔って穴の中に倒れ凍死こごえしんだのを物取りが来ていだか、それとも追剥おいはぎが殺して着物を剥いだか、死骸しがいは何も告げなかった。彼は新家の直ぐ西隣にある墓地に葬られた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
余の乗り来りし帆船ほまえせんの燃ゆる火焔の消ゆるとともに、余はこの地球の果においてただちに凍死こごえしなん、いな瑠璃岸国の国王並びに勇士美人のごとく、一種異様なるミイラとなってむなしく残らん
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)