“こゞえしな”の漢字の書き方と例文
語句割合
凍死100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
は母のふところにあり、母の袖かしらおほひたればに雪をばふれざるゆゑにや凍死こゞえしなず、両親ふたおや死骸しがいの中にて又こゑをあげてなきけり。
こらへて吉兵衞漸々やう/\起上おきあがり大事をかゝへし身の爰にてむなしく凍死こゞえしなんも殘念ざんねんなりと氣をはげまし四方を見廻みまはせば蔦葛つたかつらさがりてあるを見付是ぞ天のあたへなりと二しなの包みを脊負せおひまとふ葛を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
捨る覺悟かくごなれども今こゝ阿容々々おめ/\凍死こゞえしなんは殘念なり人家じんかは無事かとこゞえし足をひきながらはるか向ふの方に人家らしきところの有を見付みつけたれば吉兵衞是に力を艱苦かんくしのび其處を目當にゆき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)