“艱苦”の読み方と例文
読み方割合
かんく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもまだ行くての千山万水がいかなる艱苦かんくを待つか、歓びの日を設けているか? ——それはなお未知数といわなければならない。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わしはその愛のために死にたいとさえ思っていた。わしたちはこの欠乏と艱苦かんくとの中にあって、友情をさえ失わなければならないのか。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
艱苦かんくを繰り返せば、繰り返すというだけの功徳くどくで、その艱苦が気にかからなくなる時機に邂逅めぐりあえるものと信じ切っていたらしいのです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)