“亀手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きしゅ20.0%
かじか20.0%
かゞまり20.0%
かゞまる20.0%
てんぼう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしそのおかげでわれわれは機械を動かし汽車を走らせなどすることを得る、この意味において、夏日は流汗し冬日は亀手きしゅして勤苦きんく労働にえきしつつある多数の貧乏人は
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
矢ッ張り寒い所為で、世間一統、亀手かじかんで居るんだナと思う。今夜は後席に、重友しげとも神崎與五郎かんざきよごろうの一席、之で埋合せがつくから好い……
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
やう/\にしてそらを見る所にいたりしに、谷底の雪中さむさはげしく手足も亀手かゞまり一歩ひとあしもはこびがたく、かくては凍死こゞえしぬべしと心をはげまし猶みちもあるかと百歩はんちやうばかり行たりけん、滝ある所にいたり四方を見るに
人の凍死こゞえしするも手足の亀手かゞまる陰毒いんどく血脉けちみやくふさぐの也。にはか湯火たうくわねつを以てあたゝむれば人精じんせい気血きけつをたすけ、陰毒いんどく一旦いつたんとくるといへどもまつたさらず、いんやうかたざるを以て陽気やうきいたれ陰毒いんどくにくしみくさる也。
しかし打たれて死ぬまでも此の槍にてしたゝかに足を突くか手を突いて、亀手てんぼう跛足びっこにでもして置かば、後日ごにち孝助が敵討かたきうちる時幾分かの助けになる事もあるだろうから