“亀卜”の読み方と例文
読み方割合
きぼく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そも何者がうごくのであろうかと、ご承知しょうちでもござりましょうが、先生、ご秘蔵ひぞう亀卜きぼくをカラリと投げてうらなわれました
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かつ、卜筮は易筮えきぜいにせよ亀卜きぼくにせよ、その種のなんたるを問わず、今日まで民間に伝わるものは、すべて非道理的のものにして、学術上、論ずべき価値あるものにあらず。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
播磨守泰親は陰陽博士おんようはかせ安倍晴明あべのせいめいが六代の孫で、天文亀卜きぼく算術のおさとして日本国に隠れのない名家である。その人の口からお前には怪異が憑いていると占われて、千枝松はいよいよ怖ろしくなった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)