“秘蔵”のいろいろな読み方と例文
旧字:祕藏
読み方割合
ひぞう46.7%
ひさう13.3%
ひめ13.3%
かく6.7%
ひざう6.7%
ひそう6.7%
ひぞ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれの親方のった矢の根は、南蛮鉄なんばんてつでも射抜いぬいてしまうってんで、ほうぼうの大名だいみょうから何万ていう仕事がきているんだ。おれはそこの秘蔵ひぞう弟子だ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吾が同郡どうぐんをかまち旧家きうか村山藤左ヱ門はむこの兄なり。此家に先代より秘蔵ひさうする亀の化石くわせきあり、つたへていふ、ちか山間さんかんの土中より掘得ほりえしといふ、じつに化石の奇品きひんなり、こゝあげ弄石家ろうせきかかんまつ
千筋ちすじ百筋ももすじ気は乱るとも夫おもうはただ一筋、ただ一筋の唐七糸帯からしゅっちんは、お屋敷奉公せし叔母が紀念かたみ大切だいじ秘蔵ひめたれど何かいとわん手放すを、と何やらかやらありたけ出しておんなに包ませ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
湖と山とに囲まれて先祖の宝が秘蔵かくされてある。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
はいにもつくしましたが、此品これわたくし秘蔵ひざうでございますから、此品これだけはうも売却はなすことが忌嫌いやでございますから、只今たゞいまもつて麪桶めんつうがはりに傍離そばはなさずに使つてります。
はい……此者これわたくし秘蔵ひそうな孫でございますが、松五郎お瀧の行方を探してる身の上で、此者が両親と申すものは其のお瀧松五郎ゆえに非業な死を遂げましたのは
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大学生はくやしがつて、何家どこの子供か知らとたづねてみると、文科大学の内藤湖南博士が秘蔵ひぞだつたさうだ。