“売却”のいろいろな読み方と例文
旧字:賣却
読み方割合
うり33.3%
はな33.3%
ばいきゃく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
娘をいたわる心とてはなく、かへつてその身の衣服まで売却うりなして今は親子三人が着のみ着のままなる困苦くるしみをば、ひとへに夫の意気地なきに帰して、夫を罵り、お袖にあたり
小むすめ (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
はいにもつくしましたが、此品これわたくし秘蔵ひざうでございますから、此品これだけはうも売却はなすことが忌嫌いやでございますから、只今たゞいまもつて麪桶めんつうがはりに傍離そばはなさずに使つてります。
梅痴は安政五年九月九日に没した。そして明治二十四年枕山の没した後稀世きせいの古硯はその子新吉の売却ばいきゃくするところとなった。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)